鉄道と旅 2019 8 11

書名 JTBの鉄道 旅 地図帳 正縮尺版
出版社 JTBパブリッシング

 これは、どのような本かというと、
中学校の時に使った地図帳に、
鉄道の路線が詳しく記載されたものです。
 中学校の地図帳にも鉄道の路線図がありましたが、
この地図帳には、たとえば「水田の真ん中を走る」という記載があります。
 田舎に住む人にとっては、興味がないでしょうが、
都会に住む人にとっては、
広大な田んぼの中を電車が進むのは、ちょっとした感動を覚えます。
 その他の特徴として、鉄道ファン向けに、
地図には、トンネル名が記載されています。
また、有名な橋梁には、その名称があります。
 さて、私が若い頃に行った、
信州の小海線の野辺山駅を見ると、
「高原野菜の畑が広がる」とあります。
 実は、私は、若い頃、
野辺山に累計で50泊以上滞在したことがあります。
 野辺山駅というと、鉄道ファンは、ピンとくるでしょう。
この駅は、標高が日本で最高地点にあるからです。
 私も、最初は、そういう目的で野辺山駅に行きましたが、
多くの人は、「いくら鉄道ファンでも、50泊は、度が過ぎている」と思うでしょう。
 実は、野辺山は、天文学で重要な地域です。
巨大な電波望遠鏡があります。
野辺山は、「日本の電波天文学の聖地」と言われています。
 同時に、天文ファンにとっては、
天文観測の「聖地」でもあります。
 さて、野辺山は、大規模農家の見本とも言われています。
まるで北海道を思わせるような広大な畑が広がります。
 あまりにも広大なので、農機具は、
日本製ではなく、アメリカ製の農機具が使われていました。
農業経営では、「高原レタス」として成功としたと言われてしました。
 さらに、この地域は、地質学や地理学でも、興味深いでしょう。
鉄道の最高地点である野辺山駅から小諸方面へ向かうと、
ひたすら高度が下がることがわかります。
いや、正確には急激に標高が下がっていきます。
 おそらく、野辺山高原は、
八ヶ岳の噴火によって作られた高原台地だと思われます。
 さらに、付け加えるとすれば、
気象の面からも興味深いかもしれません。
 夏は、長そでのシャツで、ちょうどよい気候です。
冬は、最高の星空となりますが、問題は気温です。
夜は、マイナス20度を超えます。
昼間でも、マイナス5度ぐらいです。
 マイナス20度の世界というと、
懐中電灯が電圧低下のために使用できなくなる場合があります。
電池は、低温に弱いのです。
 車のバッテリーもダメージを受けます。
東京から来た、寒冷地仕様でない車は、
車からバッテリーを外して室内で保管する人もいました。
 この地域の冬は、危険なほど寒いのに、
意外にも雪が少ないのです。
 いずれにせよ、一般の人は、冬は避けて、
「夏」と「早い秋」に行ったほうがよいでしょう。
秋は、場所によっては、赤が燃えるような紅葉が見られます。
 以上は、私が20代の頃の記憶で書いていますので、
お出かけの際は、ガイドブックで調べてください。





























































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